税理士登録の流れは?
登録に係る費用負担は?
今回はこのような疑問に答えれるようにお話します。
こんにちは。大阪の会計士/税理士の唐木です。
先日、独立開業にあたり、税理士登録をしました。
今回は、実際に税理士登録をした際の流れや注意点を中心に解説します。
税理士登録をする際に、参考となりますので、ぜひ読んでみてください。
なお、コロナが5類感染症に移行した後の税理士登録になります。
税理士登録の流れ
税理士登録ができるまでには、申請してから3か月程度の時間がかかります。
3か月程度時間がかかるのは、必要書類を集めて、送付した月末又は翌月に面接があって、その後、1か月程度税理士会側で審査をする時間があるためです。
結構時間がかかりますので、登録をしたい時期を見据えて早めに申請をするのが良いでしょう。
税理士登録の流れは、以下のようになります。
まず、開業する予定の事務所の住所を基に所属する税理士会を確認します。
私は大阪市でしたので近畿税理士会となります。
近畿税理士会のホームページに税理士登録の申請から登録までのスケジュールがまとめられていますので、まず、そのスケジュールを確認し、自分が登録したい日時に間に合うように必要書類を準備します。
各税理士会のホームページに登録に当たり、必要な書類がまとめられていますのでそれを準備します。
比較的準備するのに時間がかかる必要書類を中心にお話しします。
- 税理士登録申請書・履歴書
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こちらは、自分で記入例を見ながら作成する必要がありますので、作成に時間がかかります。
また、内容がそれぞれ整合していないと問い合わせが来ることになりますので、両者の整合性については、確認することが重要です。
- 業務執行に関する誓約書・退職同意書
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会社に所属しながら副業として、税理士登録をする場合には、業務執行に関する誓約書が必要になり、会社の退職前に事前に税理士登録する場合には、退職同意書が必要になります。
これらは、所属している会社の業務として税理士登録しないことを確認するための書面であり、会社の同意が必要となります。
そのため、会社に記載してもらい押印をもらう必要があります。
- 身分証明書
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申請前3か月以内に交付されたもので、①破産の宣告の通知を受けていない、②禁治産または準禁治産の宣告の通知を受けていない、③後見の登記の通知を受けていない旨の証明書が必要となります。
身分証明書は、本籍地の市町村へ請求する必要があるため、本籍地が遠い場合は、郵送でのやり取りが必要となりますので注意が必要です。
- 資格を証する書面
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私の場合は公認会計士登録証明書となりますが、こちらも3か月以内のものが必要となります。公認会計士協会のホームページから請求することができます。
請求してから1週間程度で到着します。
このタイミングで登録手数料として、50,000円を納付する必要があります。
納付に当たっては、銀行で登録免許税の支払いをする必要があるので、銀行の営業時間内に銀行に行って支払う必要があります。
送付後不備がなければメールアドレス宛に面談日をお知らせする内容のメールが届くまで待ちます。
不備があれば税理士会から連絡が来るので、修正内容を聞いて、税理士会側で修正できるものは修正内容をお聞きし、追加で書類が必要であれば、その旨伝えられるので追加で準備をして再度発送します。
この追加書類の発送に時間がかかる場合は、税理士の登録時期がずれる可能性もありますので、早めに必要書類を準備して、早めに連絡をいただけるようにしておくと安心です。
その後、メールに記載の日時に合わせ、税理士会に訪問し、面接を受けます。
面接は、自分で記載した税理士登録申請書と履歴書を基に行われることになります。
今までの経歴や今後の税理士業務について、お話します。
私の面接は、10分もかからず終わり、かなりあっさりした感じでしたので、あまり気負わず面接を受ければよいと思います。
その後、無事登録が終わると税理士登録完了通知の書面が届きます。
通知受領後、一定期間以内に入会諸費用として、入会金や会費等を支払います。
近畿税理士会は入会金40,000円、会費は82,800円を入会月に応じて月割りにした金額になります。
また、これとは別に所属する支部会費を支払うことになります。近畿税理士会における支部会費の最高額は年36,000円程度とされています。
なお、面接後に必要に応じて、内容確認のため、税理士会から電話がくることがあるようですが、連絡はありませんでした。
STEP5の書類の中に税理士証票伝達式のお知らせが入っているので、記載の日時に税理士会を訪問します。
予定があり欠席する場合は、一報入れる必要があります。
当日は、同じ時期に登録した人と写真撮影をし、税理士の意義等について説明を受けて、税理士証票と税理士のバッジを受領して終わります。
時間としては1時間半程度となります。
税理士証票は、STEP2で準備した顔写真と生年月日、登録事務所名称所在地、登録番号等が記載されたフィルムで保護された紙になります。
自分が登録した際は80名程度と結構な人数がいましたので写真撮影は4回に分けて行っていました。
これで無事税理士登録が完了します。
まとめ
- 税理士登録には3か月程度時間がかかるため余裕をもって準備する必要がある
- 必要書類が多く、準備するのに時間を要する書類がある
- 面接は、必要書類である税理士登録申請書及び履歴書に基づいて行われるので、全体として齟齬がないように気をつける
- 登録時の全体の費用としては、所属する税理士会や支部にもよるが20万円程度が必要
終わりに
今回は税理士の登録の流れについて解説しました。
税理士登録に当たっては、時間がそれなりにかかりますので、登録時期を決めている方はあらかじめ登録スケジュールを確認して対応することが重要です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは!